2016年3月12日土曜日

まだまだ感覚で治療してる

今の僕は定期的に何人かの先生に自分の治療について相談したり見てもらったりしています。その中のある先生に僕の診療で改善すべき点をお聴きしたところ、「先生はまだ感覚で治療していますね」と言われました。この言葉は僕の心にずしりと重く響きました。自分でも思い当たる節があったからです。

精神科医になりたての頃はただ必死にどうしたらいいのかを考え、間違いなく感覚でしていたと思います。ただここ数年は理論や技法に基づいて治療するようになり、変わってきているのではないかと淡い期待を自分の治療に持っていました。もちろん、感覚(センス)は大変大事なことであり、もしかしたら治療の最終型としては感覚が最も大切なのかもしれないとも思います。ただ、今の僕のレベルで感覚を中心にしてしまっているのであれば、それは違う。理論や技法などの基本をまずはちゃんと身につけた上で、感覚ならありですがそれができていないのに感覚が先に来るのは違う。人は「センスがいい」という言葉をよく使いますが、それは基本ができた上でのセンス。感覚やセンスが中心ならそれは単なる我流です。我流でできるほど精神科の診療は甘いものではありません。感覚でするのではなく、基本に立ち返って自分の治療を見つめ直したいと思いました。

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