2015年12月12日土曜日

自分に正直でありたい

このブログを書いていて、友人や知人からコメントをいただくことがあります。そのときに「本当に思ってることを書いてますよね」とよく言われます。そのとき僕はえっ!と驚きました。ブログってみんな本当のこと書かないの?と。

医者は長くすればするほど、患者さんに対して自分が知らないこと、治せないことを誤魔化す技術が伸びます。それは僕自身の実感です。当然、プロである僕たちが患者さんの前で弱気になるわけにはいきません。僕も自分の前で弱気になる医者に診てほしいとは思いません。ただし、重要なことが2つあります。1つ目は患者さんの前で正直に知らないこと、治せないことを正直に述べること。これは弱気になるのではなく、できることとできないことの線を明確に示すことです。その境界線を示すことができる人はよく自分を知っているということです。それよりも重要なことが2つ目です。それは患者さんに聞かれて知らないこと、治せないことに気付いたら、正直に向き合って、それを解消するために努力をしているかです。


僕は患者さんを目の前にして、誤魔化している自分には会いたくありません(治療的に意味がある誤魔化しならアリです)。つまり一言で、自分に正直でありたいのです。


歌手で作詞家のスガシカオさんが作詞をするときの気持ちでこんなことを述べておられました。


「正直になれないと気が済まない。自分がきれいで正しいって立場からものを言っても伝わらない。お前らダメだろみたいな言い方では伝わらない。」


至言でしょう。言ってる自分に正直じゃないのに、伝わるわけがない。自分に正直に向き合っている人から生まれる言葉が人の心を打つのでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。