2015年10月7日水曜日

自分を俯瞰するといいところが見えて来る

先日、僕の師匠(勝手に師事してる)の龍谷大学の東豊先生に僕の患者さんのことでに相談したところ、「この方、もうよくなってるやん。何が問題なの?」と言われ、頭の中に衝撃が走りました。

その診察では患者さんはニコニコしてお話してくれているのに、僕が「まだここが問題だ」と執着しているという構図でした。東先生の言葉を聞いてからもう一度自分の診察を「実はよくなってるんじゃないかな?」という視線で振り返ってみました。すると初診から比べて明らかに状態は改善しており、お子さんもお母さんも機嫌よく日常生活のことをお話してくれていることが見えてきました。よく考えてみると、これまでも患者さんが初診のときには訴えていた内容についてはほとんど言われなくなり、診察での会話が症状や問題とは別の楽しい話題や取り留めもない日常生活の話になることは実はよくあったことでした。

僕の中にはこれまで自分はまだまだできていないという思いや前提が常にありました。いつも患者さんが初診で言われた主訴で自分を縛って身動きを取りにくくしていたんです。でも今回の気づきを与えていただいた事で、自分の診療が大きく変わりました。格好よく言えば、広く自分の診療を俯瞰できたというか、自由になれた気がしました。僕を縛っていたのは僕自身でした。

僕は患者さんに対して、「できてるところを見つけて注目していきましょう」とよく言います。でもそれができていなかったのは実は僕自身だったんです(笑)。

不登校やひきこもりから回復した子どもたちの親御さんたちの多くに共通して言えることは、親御さんがお子さんや家族の状態を俯瞰できていることです。俯瞰できると冷静になれるので、いいところが見えて来るのです。

人は自分の状態を俯瞰するということに慣れていません。ただ自分の状態を俯瞰するということを少し意識するだけで、心が楽になれるようです。みなさんもご自身を俯瞰する練習、ぜひしてみてください。俯瞰できたとき、これまでと違う世界が目の前に広がっているかもしれません。

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