2015年7月3日金曜日

本当の自分はどう思っているのか

MLBのトロント・ブルージェイズの川崎宗則選手の本、「逆境を笑え」を読みました。2012年にそれまでの実績や立場を捨ててメジャーに移籍するときに「誰でもない僕の人生だから」と発言されたことを知ったときから、僕は勝手に大好きになって、テレビやメディアで動向に注目していました。

川崎選手の元気さと辛い気持ちが生で伝わってきて、すごく興奮しながら一気に読めました。素晴らしい言葉が並んでいたのですが、中でも僕の中にすっと入ってきたのはこんな言葉でした。

「歳を重ねて、自分を見つめる時間が増えてくると、本当の自分はどう思っているんだろうと考えるようになる。そういうことを考え始めると、他人のことよりも自分のことが気になるようになってくる。そうなれたらしめたもの。少しだけ楽になれる」

人は他人が期待している答えを言いたくなるものです。こう答えた方が納得してくれるかな、喜んでくれるかなとか。でもそれを言いながら、違和感を覚えている自分。小児科医をしていた30歳まで、そんなことをずっとしていた気がします。そして精神科医になってから、それをやめて自分が本当に思っていることは何なのかに向き合うことにしました。ずっと思ってきたそのことを言葉で表現してくれたのが川崎選手のこの言葉でした。本当の自分はどう思っているのか。何か判断に迷った時は自分に聞く。

でも自分に聞くって実はそんなに簡単なことじゃない。自分に聞くことためにはじっと考えるためのエネルギーがいるし、考えてもすぐには答えが出なくて時間がかかることがある。自分に聞いてるのに、時間がかかるって不思議ですけど、どうもそうみたいです。自分が本当はどう思っているのかを知るためには時間、出会い、タイミングなどいろんなものが必要です。

もしかしたら、自分にちゃんと聞かない人は自分が思うような人生を生きるのは難しいかもしれない。なぜなら自分が本当に望んでいることが不明確なまま時間は過ぎて、前に進むことになるわけですから、自分が想像していたものとは違う人生になっていく。本気で自分に向き合うことって、しんどいことですから。逆に本気で自分と向き合って、自分の本当の思いが明確になれば生きることが楽になるかもしれませんね。

誰でもない僕の人生だから。この言葉に川崎選手の生き方、考え方が集約されている気がしてなりません。

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