2015年6月18日木曜日

自分の価値観を持たないと楽になる

システムズアプローチという治療法を勉強しています。その中で学んだ大きなことの一つは価値観を持たないという見方です。

初めてお会いした患者さんのことを瞬間的に嫌だなあと感じれば、その瞬間で治療はしにくくなります。その理由はたとえばこのようなものです。

1. 治療する側の自分の視野が狭くなる(つまり俯瞰できなくなる)
2. 患者さんの状態を客観的に見られなくなる
3. 患者さんのいいところが見えなくなる

一言で言えば、治療する側が冷静でなくなるということです。これは治療にとってすごく邪魔になります。話を聞きながらも、「この人のこの態度、いやだなあ」、「問題の犯人はこの人のお母さんだな」とか思っているようでは、治療に集中できない上に、どんどん自分の視野が狭まっていきます。逆に言えば、価値観を持たずにいれば、これらの3つすべてが逆転し、

1. 治療する側の視野が広くなる
2. その人の状態を客観的に見られるようになる
3. その人のいいところが見えるようになる

問題を解決することだけに集中できるわけです。

僕は価値観を持たないということは、患者さんのことを自分の善悪の評価では見ないことだと理解しています。これは治療する僕自身を助けてくれます。価値観を持たないことを意識するようになってから、正直、僕は楽になりました。それは治療だけではなく、完全ではないですが、日々の日常生活も楽になりました。虚心坦懐とはよく言ったものです。虚心でいることが自分自身の心を穏やかにして、生きやすくしてくれるということに今更ながら気付かされました。

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