2015年3月8日日曜日

人はみんな、必ず誰かの役に立っている

詩人の吉野弘さんの詩で、「生命は」という詩があります。


生命は自分自身だけでは完結できないようつくられているらしい
花もめしべとおしべが揃っているだけでは不十分で
虫や風が訪れてめしべとおしべを仲立ちする
生命はその中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和

・・・(中略)

私もあるとき誰かのための虻(あぶ)だったのだろう
あなたもあるとき私のための風だったかもしれない


人はみんな、必ず誰かの役に立っているのに、みんなそれを知らない。そういう意味だと僕は解釈しました。人は辛くなると、自分の存在を否定するようになります。自分は人に迷惑ばかりかけている。自分なんていないほうがいいんじゃないか。自分は誰の役にも立っていないんじゃないか。

そんな患者さんに出会った時、この詩をお勧めしたいと思います。

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