2014年12月15日月曜日

やせているということが美徳になる文化

僕はプレゼンにすごく興味があって、好きなので、NHKのスーパープレゼンテーションをよく見ます。

今回はアメリカを代表するトップモデル、キャメロン・ラッセルさん。彼女は「ファッション業界の偏った美しさの基準が世の女性たちを苦しめている。痩せた白人が美しい、そのイメージを広めてきて、罪悪感を感じるし、非難されて当然」。摂食障害の人たちに向けてそんなメッセージを送っています。

やせていて、スタイルが良くて、服を買いに行った時に似合う体でいたい。多くの人が思うでしょう。僕もそう思います。でも太っている女性が美しいとされる国もあるわけです。僕らの価値観って、所詮、誰かが作りだしたものに乗せられているだけなのかもしれません。

当院にも摂食障害で悩む患者さんたちが来られます。自分の体型のことが頭から離れないし、それを気にしすぎていることも重々承知している。でも体型のこと、食べ物のことが頭から離れない。しかもそんな話を人にできないし、自分でもどうしたらいいのかわからない。やせていることは美徳であり、他のことはだめだけど、やせている自分だけは肯定できる。もしかしたらやせていることだけが自分を肯定できる唯一の材料なのかもしれない。すべて僕が患者さんからお聴きした言葉です。

もちろん、やせていることを美徳とする文化だけが原因ではないでしょう。しかしその一端を担っているのは事実かもしれません。

またキャメロン・ラッセルさんはこうも言っています。「女性の価値を見た目だけで判断する社会は馬鹿げている。ファッションを楽しんで、内面も磨いてほしい」。摂食障害で苦しむ患者さんたちに何か助けになればと思います。

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