2014年10月1日水曜日

落ち着かず、目を合わせない人に出会った時

僕はこれまで落ち着かず、目を合わさず、返答も少ない患者さんに出会うと、「この人、やりにくいなあ」と思ってきました。それが最近、少し変化を自分の中で感じています。

少し想像してみると、なにか不安を抱えた人が、精神科を受診しようか迷い、クリニックに電話をして予約され、実際にクリニックをたずねて来られ、診察室に入り、はじめて会う精神科医と自分の抱えた問題の話をする。これって、普通に考えて、かなり緊張することですよね。

確かに、たまにはおられます。初対面から打ち解けすぎじゃないかと思うくらいリラックスした口調と態度の大阪のおばちゃん。僕らは何十年も前から友達か!と思わせる人(笑)。でもそんな人は少数派でしょう。

つまり、クリニックを受診するまでに、いくつもの段階を経ているわけです。それを想像すると、診察室の中でうまく振る舞えなくて、当たり前。逆に、そんなに上手に振る舞える人はそれほど状態が悪くないのかもしれない。その初対面の緊張をいかにほぐして、話をしてもらえるようにもっていくのが精神科医の仕事ですよね。さらにはその表情や態度から、状態を想像しないといけないわけです。

今更ながら、こんな当たり前のことを開業して1年経ってようやく気づきました。本当にお恥ずかしい話です。これも日々の臨床の中で、患者さんたちが僕に教えてくれました。患者さんから教えてもらったことを次の患者さんに還元していけたらいいなと思います。


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