2014年8月14日木曜日

自分が持っているものをすべて出す

NHKスイッチインタビューで日本画家の千住博さんが出られていました。

千住さんは「誰に向かって絵を描いているんですか」の質問に

自分に向かってです。僕は誰とも変わらない普通の人間。だから僕がいいと思ったら多くの人がいいと思ってくれるはず。自分が見る人の代表として見ている。その自分を欺いたら多くの人を欺くことになる。誰かのためにじゃなくて、本当に自分がそれでいいのかと考えている。

よく言う言葉ですが、他の誰よりも自分が一番自分に厳しい。

僕も診察のときはその限られた時間の中で、自分が納得する診療をします。

確かに、あの時あーすればよかったというのはあります。ただ、その瞬間は自分の全知全能を傾けて、その人に対して自分は何ができるのかを考える。自分を欺きたくない。誰のためでもなく、自分のため。自分が後悔したくないから。精神科では人が死ぬことがあります。最悪なのは自殺です。目の前の患者さんが帰り道で車に飛び込むこともある。その人が自殺したとしても、あの診察の瞬間、僕は全力で診療したというのがないと、自分が後悔する。誰のためでもない、自分のためです。


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