2014年4月15日火曜日

製薬会社の方と接する中で

今まで多くの製薬会社の方にお会いしました。

昨今は利益相反の問題がニュースになり、良いか悪いかは別にして、マスコミは面白おかしく医者と製薬会社の関係を騒ぎ立ててくれます。それが大きくなって、病気の概念にまで影響するほどの大きな問題が話題にもなっています。

医者になったころからずっと思ってきましたが、製薬会社の方々の平身低頭がすぎる態度は僕たち医者を人としてダメにしてくれるんだろうなと思います。お会いするときには「先生、先生」で、基本的にはちやほやしてくれます。そうなると、医者のほうはお互い社会人で大人同士なのに、初対面からため口で、製薬会社の人を顎で使うみたいな人が必ず出てきます。そんな医者を見るたびに、「何がそんなに偉いのかなあ、いい大人なのに初対面から他人にため口ってすごいなあ」と常々感じていました。少しちやほやされただけで、すぐに態度が崩れてしまう医者の姿に、その人の本質を感じたものです。でもそれを作る製薬会社のほうにも問題がある。

時に、あまりに頭をさげられるので、中には慇懃無礼にしか見えない方にもお会いします。「あーこの人はこんな態度で医者を内心馬鹿にしてるんだろうな」とも感じました。それくらい医者という人たちの中には馬鹿にされていることにも気づかない人が多いのだろうし、医者の平和ボケが進んでいるのかなとも想像しました。

僕は仕事の上で、製薬会社の方は対等にお付き合いするべき存在だと認識しています。僕たち医者にとって、薬は不可欠な武器です。その薬とその情報を提供してくれてはじめて仕事ができる。もちろん、僕たちが薬を使うことで製薬会社も収益をあげる。お互い持ちつ持たれつの関係です。いわば、仕事のパートナーです。なので、個人レベルではお互いに普通の社会人として尊重し合うべき存在です。

僕は決して製薬会社の方を嫌ってるわけではありません。僕が人として尊敬している人や仲良しで大好きな人もたくさんいます。尊敬できる方々は、人に接するときの基本的な姿勢を僕に教えてくれました。どうすれば相手のためになるのか、喜んでもらえるのかを。

あるとき、MRさん2人と僕とで一緒にタクシーに乗ることがありました。その時に「僕が真ん中に乗るので、先生は先に乗ってください」と言われたのです。この瞬間、ハッとしましたね。車の後部座席は真ん中に座る人が一番不便な姿勢になります。それからは僕は目上の人と3人でタクシーに乗る時は自分が後部座席の真ん中に座るようにしています。これを教えてくれた方は僕が開業した時にクリニックに来てくれました。この時にも内心、さすがだなと思ったものです。製薬会社の方は薬のことだけでなく、営業のことや社会での処世術まで、1日中診察室に座っている僕たち医者にはわからないことを教えてくれます。

医療者が製薬会社の方と人として対等に仲良くすることで、お互いにたくさん学び、それらを患者さんに還元することが医療者と製薬会社の務めです。そしてそれができれば、医療者も製薬会社の方も仕事のやりがいを感じれると思うのです。こういう意味でwin winの関係になれたらいいですね。
今日もそんな気持ちでうちのクリニックに来てくれる製薬会社の方々とお話しています。

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