2014年3月16日日曜日

不登校が遷延化する理由

不登校は児童精神科外来で最多と言えるほど、よく出会う問題です。多数の不登校の子たちに出会うと、長い間学校に行けていない子たちの共通点が見えてきます。

当初は何か問題があって不登校という状態になりますが、それを不憫に思ったお母さんが子どもにきつく言えなくなってしまうことで、本人が学校に行く努力をしなくなる。そうすると行けない状態が続くことになります。それでいて、家では楽しそうに夜中までゲームをして、朝に起きない、昼から起きてきて、またゲーム。週末には遊びに行けてしまう。はじめは「嫌なことがあったんだから」と自分を納得させていたお母さんが家で1日ゲームをしてるわが子をみてついには堪忍袋の緒が切れる。そうすると、子どもは「お母さんは私の気持ちを分かっていない」と激情するか、痛いところを突かれてしんどそうにするかのどちらかになる。そうなると、お母さんはきつく言い過ぎたとまたやさしくなる。こんなからくりで不登校が遷延化します。

このときに大切なのは子どもが何らかの心の傷を持ちながらも、徐々に普段の本人の姿に戻ってきていることに気付けているかです。そのためには元気な時の本人の姿、今の本人の姿をどこまで観察できているかです。そして本人の背中をどこで押すべきなのかを判断できる視点がなくてはなりません。不登校はいずれにしても、必ず本人ががんばらないといけない瞬間が来ます。そこから目をそらすと不登校のままです。

どこで背中を押すべきなのか。診療の中でそれを一緒に考えられたらいいなと思います。

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