2014年1月24日金曜日

子どもに強く言っていいのでしょうか

子どもにどこまで注意していいのか、叱っていいのか。

「子どもに強く言っていいのでしょうか?」

本当によくお聴きする悩みです。

まず、うつ病や適応障害などの精神疾患の場合にはどう接していくかは主治医と相談されながら具体的に決めることが原則です。

それではそうでない場合はどうするのか。僕の印象では子どもに強く言えないという悩みを持たれている方は子どもが幼い時から強く言わないようにされている方が多いようです(精神疾患が途中で始まった場合は別です)。子どもが何かで辛そうにしているとき、かわいそうになって、やさしい声で話しかけて、本人が望むことをかなえてあげたくなってしまう。これは普通の親心でしょう。誰も子どもが辛そうにしている姿を見たくはありません。僕も子供が熱を出しているとき、学校でショックなことがあって元気がないとき、どうしたのかと聞きますし、辛そうにしている姿を見たら何でもしてあげたくなります。この時に何をどこまでしてあげるのか。

その判断をする場合に必要なのはこの2つです。

1.普段の子どもの観察
2.どんな時も善悪の区別をつける

1は辛いことがあっても、どの程度まで改善してきているのか、あるいはまだしんどそうなのか。その判断は普段からしっかり観察していれば、たまに会う医者よりも親のほうがよほど感じることができます。

2は1での観察をもとに、家の中でもいいこと、悪いことの区別をつけていくという原則を崩さないことです。本人がしんどそうにしているからと、横柄な態度、暴言などを許容すると、しんどいときは何をしてもいいという流れが生まれます。さらに言うならうつ病の子どもは親に暴力を振るっていいのかということです。暴力は立派な傷害罪です。それは子どもが悪いというよりはそれを許容しているこちら側に問題があるわけです。

ここで大切なことはどこまで受容するのかを初めから親が決めておくことです。しんどそうにしているからと小さな許容を重ねていくと、少しずつ間口を広げるように子どもたちはここまでは許されるだろうとエスカレートしていきます。その間に子どもたちは体が大きくなり、知恵がついてきます。もうここで限界だと親として我慢できなくなったときに親もきれてしまう。そうなると子どもはそのころにはそれに反抗できてしまう体や知恵をもっているため、親子喧嘩は大きくなるという構図です。そうなってから児童精神科を受診される方が多いようです。でも、もうその頃には構図が固まりすぎています。

いつもお話しすることですが、子どもたちが本当の意味で人としての審判を受けるのは大人になって社会に出てからです。学校というところにいる限りは学費を払っているお客さんです。さらに最近はいろんな親御さんがいるため先生方も子どもたちをきつく叱れなくなってきました。でも社会人となると、今までのお客さんという立場とは反対にお金をもらう仕事人です。

家でのルールは人として生きていく上で一番初めに子どもたちが触れるルールなのです。





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