2013年12月18日水曜日

精神障害のある人にも杖がいる

街で足が不自由な人が歩こうとしています。それは誰が見ても歩くときの様子が不便に見えるので、周囲にいる人は大丈夫かな、転ばないかな、転びそうになったら手を差し伸べようかなと思います。

では、知的障害のある人、発達障害の人、精神障害をもっている人に対してはどうでしょうか。なんか怖いな、何かされたらどうしよう、変な人だな、薬をたくさん飲んでるんだろうな。こんなことを思う人は多いのではないでしょうか。僕自身、精神科医になる前にそんなイメージを持っていなかったといえばうそになります。

日々、精神障害を持った人たちにお会いする中で気づいたことは、精神障害を持った人にも足が不自由な身体障害の人同様、なんらかの「杖」が必要なのだということです。それがヘルパーさんによる生活援助なのか、コミュニケーションスキルなのか、切符の買い方やバスの乗り方などの社会的なスキルなのかということです。無論、通院や薬は身体障害のある人も通院や薬を必要とすることがあるはずです。

足が不自由な人が自ら選んで足が不自由なのではないのと同様、精神障害のある人も自ら選んでその状態になったわけではありません。精神障害を持った人たちの多くはごく普通の人たちです。テレビで事件を起こすような人はごく一部です。ただ、外から障害が見えにくかったり、一見不思議な行動や言動をするため一般の人からの理解を得にくいだけです。

僕は精神障害を持っている人の杖になりたいと思っています。

僕のブログを読んでくださっているみなさんにお願いがあります。街で少し不思議な感じの人に出会った時にはわざわざ近づいていけとは言いません。ただ、普通の一人の人として、その人を見てください。そしてその人が何か困ってそうな時は周囲の安全だけ確認できれば、足が不自由な人に手を差し伸べてるのと同様に、言葉をかけてあげてください。

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