2013年12月13日金曜日

点と点をつないで線にする

診察で患者さんが自分の困っていること、これまでの経過を話されます。当然ですが、患者さんは自分の中で強烈に印象に残っていること、自分として辛い部分を話されます。たとえば小学低学年のときのこと、高校3年のときのこと、社会人1年目の出来事など、点という形でお話しされる場合がほとんどです。話が大人になってからの話から急に幼少期にもどるなど時間が前後することも多々あります。つまり、患者さんは点として話されることがほとんどです。中には聴いているこちらが本当に聞き取りやすいように順を追って話してくれる人もいます。こんな方はほんとにありがたいです(笑)。

当然、ここでは順を追って説明できる、できないを批判したりしているわけではありません。順を追って説明できる場合には能力が高いのかなとか状態がまだそれほど悪くないのかな、話があちこちに飛んでしまう場合にはあまり状態はよくないのかなという判断の材料にはなります。

ただ、お話をお聴きする中で大切なのは患者さんが話される「点」を一つ一つお聴きして、その点と点の間をこちらが想像しながら「線」にしていくこと。つまり、その人が人生を生きる中で見て来られた景色をこちらが映像にして作って、その映像を一緒に見るイメージで患者さんに「こういう流れでこんな症状が出てきたんですね」などとこちらが説明しながら診察を進めていきます。こうすると治療するこちらもわかりやすくなりますし、患者さんにとってもご自身のことを理解してもらう助けになり、それがそのまま治療になります。

もちろんこれは難しいですし、うまくいかないこともあります。それには1回の診察だけではなく、丁寧な診察を重ねることが欠かせないと思います(笑)

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