2013年12月20日金曜日

見た目で重症度はわからない

激しいリストカットをするから、派手に暴れるから、大声で暴言をはくから重症で、表面的には静かで社交的だから軽症というわけではありません。

精神科や心療内科に通院されている方の多くは普通に仕事や家庭で社会的な日常生活を送っておられます。つまり、普段の姿や話し方だけで重症だなとわかる人はごく一部なのです。健康そうに普通に働いているように見える人で「えーあの人がうつ病だったなんて」みたいなことや、すごく明るくて元気な女の子の腕をたまたま見たらリストカットの痕がたくさんあったなんてことは珍しくありません。逆に言えば、普段の様子から感じられるくらい辛そうにしている人は状態がかなり悪いと言えるかもしれません。

前回の精神障害者のお話にもつながりますが、見た目にはわかりにくい上に、精神的な問題なのでご自身で何事もないように振る舞うこともできます。本人は何とか今の苦しい中でも乗り越えようとされているわけです(この時に僕は何かできることはないかなとお手伝いしたい気持ちになります)。

僕は人の心の奥深さというのはそんなに簡単にわかるものではないと思っています。長く診させていただく中でその人の状態や重症度が徐々に見えてくるのです。言ってしまえば、ものすごく重症だという判断はできても、軽症だという判断は難しいということです。


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