2013年11月26日火曜日

行間を読む

僕は人のお話を聴くときに、行間を読むことが大切だと考えています。

お話をされるご本人や家族は実際にあった事実やその時の思いを語ってくれます。でも人は事実やその時の思いを話せてるように見えて、実際にはそれを人に伝えることはすごく難しいことです。確かに自分のこれまでのことを本当にきれいに整理して、わかりやすくお話しできる方も中にはいらっしゃいます。そんな方にお会いすると、すごく利口なのか、状態はそれほど悪くないのかと思います。

人に何かを言葉で伝えるときの作業としては3段階あると思います。
事実と自分の感情を整理し、言葉にして、相手に伝える。

自分の思っていることを人に伝える。簡単に見えて、実はこれは大人でも難しいことです。誰かに話をしながら、なんかうまく伝えられてないなと思うことって、僕はしょっちゅうあります。その時、自分の語彙力、整理力にもどかしさを感じますが。。。ましてや子どもなら表現力、語彙の問題からさらに難しくなります。その時に僕たち精神科医にとって必要なのは想像力です。もしかしたら自分の言いたいことをうまく表現できていないかもしれない、言いにくいことを避けて話しているのかもしれない(当然ですね)。お話をお聴きしながらも、ご本人の本当に訴えたいことは何かを想像するわけです。その人の言葉と言葉の間に何が隠れているのかを考える。これが行間を読むことだと考えています。

行間を読むとは本来は文章を読むときに使う言葉でしょう。僕たちは文章を読むときに自分なりに想像をしながら読むはずです。それをお話をお聴きするときにも使うわけです。

この行間を読む力がないと、患者さんにお話しするのに、ちんぷんかんぷんなことを言ってしまいます。僕もこのために患者さんに「えっ」みたいな顔をされることがあります。

行間を読む力を育てていきたいですね。


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