2013年8月26日月曜日

自分って何?

自分って何?

思春期に入るころから多くの人はこんなことを考えるようになります。僕自身も記憶の中では小学校高学年くらいからそんなことを漠然と考えるようになったと思います。その答えになる可能性のある本に出会いました。

芥川賞作家、平野啓一郎さんの「私とは何か」です。

「あの子は私の前での態度と違う」、「もとはそんなキャラじゃないのに」。人はみんないつもどんな状況でも同じ人間でいないといけない。状況や相手によって自分の態度を変えることを批判する性質が日本人にはあると述べられています(自分にも他人にも)。

でも自分のことを振り返ってみてください。小学校時代の自分と大学時代の自分。職場の自分と家での自分。今の時代ならネットの中の自分と実社会での自分。それぞれ違うはずです。

平野さんが言うには「自分」というのは他人との相互作用によって生まれてくる「分人」という単位があり、それらすべてが本当の自分であり、それらすべてが合わさって初めて一人の人になると。分人は分数で、それが集まり一個人になる。つまり付き合う人の数だけ分人(自分)がいるわけです。そしてその人らしさというのはその複数の分人の構成比率によって決まる。明るい分人の比率が高いと「あの人は明るい人だ」みたいになる。

僕はこの本を読んで、今までの悩みの一つが氷解したように感じました。まさにこの本にあるように相手によって態度を変える自分を批判していました。相手によって自分が変わることは当たり前のことなんだと思えたのです。

みなさんにもこの「分人」という概念で自分や他の人のことを思い返してみてください。

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