2013年8月22日木曜日

「はだしのゲン」への苦情

最近、ニュースになっている鳥取市立中央図書館で2年前の小学生の保護者からのクレームをきっかけに漫画「はだしのゲン」が児童書コーナーから事務室内に移されていたというもの。

クレームの理由は「女性を乱暴する描写があるのに子供が手にとれる場所においていいのか」とのこと。はだしのゲンは女性の乱暴をメインに描いている漫画でしょうか。それよりももっと大切な原爆のこと、人が生きていくということを伝えようとしていると僕は理解しています。もし小学生の子どもがその女性への乱暴なシーンを漫画でみて、実行してしまうようではそれは家庭での教育でいいことと悪いことをちゃんと説明できていないということでしょう。もちろん、特別な事情を抱えた生徒がいる場合は配慮が必要でしょうが、「はだしのゲン」が図書館に置いてあることが問題ではないと思います。

この理論でいくと、日々ニュースに出てきている社会的に許されないものすべてを子どもたちには見せてはいけないということになります。子どものときは人や社会で起こる汚いものを見なくていいという考えはどうなのでしょうか?そのすべてをどうやって規制するのか?仮にそれが可能だとして、汚いものはすべて排除し、ビニールハウスの温室育ちにして、その子が大人になって、初めて非社会的なものに触れた時に、その子はどんな反応をするのでしょうか?

もちろん非社会的なものばかりを見せろとは言いません。ただ、子どもたちには社会て起きている現実(いいものも悪いものも)、日々のニュース、これまであった歴史を伝えてあげることが、大人になった時に物の見方、思考の柔軟性を育てるでしょう。

僕は自分の子どもたちには世の中の美談も話しますが、社会にはいろんな人がいること、ニュースで流れる戦争のこと、非社会的な事件のことも話し、それに関しての親なりの意見(これは親としての私見で、間違っていてもいい)を話すようにしています。いずれ子どもたちが大人になった時にも様々なことが起こり、様々な人に出会うでしょう。時が流れて、社会がさらに複雑化して、もっと激しい事件を目の当たりにすることもあるでしょう。その時に自分なりにモノを考えたり、判断したりできるようになってほしいものです。

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