2013年7月22日月曜日

将来、自分が何をしたらいいのかわからない子どもたちへ

「将来、自分が何をしたらいいのかわかりません」

外来で思春期の子どもたち、あるいは親御さんのお話の中でよく出てくる話題です。

僕ははじめこの話題のときにどんな話をすればいいのか、かなり悩みました。よくあるのが、日々の生活で自分の人生についてあまり深く考える必要のない状況にある場合です。家には親がいるし、食べるのにも困らないし、学校はまあまあ楽しい。確かにこの状況だと子どもたちは自分の将来や未来について悩まなくていいのかもしれません。あるいは、これを考えることは思春期の子どもたちにとっては未来に対しての漠然とした不安を自分で掘り下げてしまうことになるのかもしれません。

このときに僕は子どもたちには親は先に死ぬこと、いずれは社会に出る日が必ず来ること、その時には自分で生きていかなくてはいけないこと伝えます。そして今から真剣に以下のことを考えるように言います。

自分は何がしたいのか?
自分は何をしてる時が幸せなのか?
自分は何が一番得意なのか?
自分は何なのか?


これを徹底的に考え抜く。わからなければ誰かに相談しながら、その相談を通して自分の中の答えを探す。人と話しているうちに発想がわいてくることはよくある。今すぐに答えが出なくてもいいから、悩み続けることが大切である。

これはなかなかエネルギーがいることなので、みんな嫌がりますが、これは最終的に避けて通れません。

親御さんにはご両親が外で今日はこんなことがあって、どんな仕事をして、お金を稼ぐことはこんなに大変なんだ、社会はこんなに厳しいんだという日々親御さんが感じている現実をリアルに話してくださいとお願いしています。子どもの前でいい格好をする必要なんてありませんよね。食卓でお父さんが今日あった辛かったことを話しながら泣いてもいいと思うんです。親は子どもたちにとって、人生の先輩です。「人生の予告編」を子どもたちに見せてあげることも大切な子育てです。

そして子どもの将来について家庭で大いに話題にしてください。親が子供の将来について真剣に悩んでいる姿を子どもたちに見せてあげてください。その姿を見せることも子どもたちが自分の人生と真剣に向き合うきっかけになるかもしれません。

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