2013年7月13日土曜日

患者さんのお話を整理することは重要な仕事


患者さんは精神的な疲れから頭の中が混乱した状態で来られることが多々あります。僕も含めて人間は誰でもそうですが、精神的な余裕がなくなると頭の中で整理ができずに、話が支離滅裂になります。そうなると自分でも何を言っているのかわからないときさえあります。僕たち精神科医はそれを承知した上で(短い診察時間の中で)、お話を整理しながらお聴きするようにしています。お話の交通整理とでも言いましょうか。

特に初診の方だと見ず知らずの初めて会う医者に、自分の内情をどこまで話していいのかわからない、緊張もする、しかも頭はかなり混乱している。これはかなりストレスがかかることです。僕はこの時内心、「話をそんなに上手にまとめようとしないでもいいですよ」と思っています。逆に言うと、ご自身の話を上手にまとめて話ができる人は状態としては軽症の可能性がありますし、能力的にも高いものをお持ちであると判断できます。

患者さんのお話をうまく整理してあげる能力が精神科医には必要です。話を整理してあげるだけで、今まで見えていなかった方向性が見えて患者さんがよくなられることがあります。うつ病の方は思考の視野だけでなく、実際に視野が狭くなるといわれています。そのときに、問題点や考えを整理することは大切な治療になるわけです。僕も患者さんのお話をもっと上手に整理できるようになりたいです。

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