2013年6月22日土曜日

診察室に入るのは本人だけ?お母さんだけ?

みなさん、こんにちは。

少しずつクリニックの建物ができてきて、開業への現実味がかなりわいてきている今日この頃です。

今日は児童精神科外来でよく聞かれることについてです。

診察時に本人と親に一緒に入ってもらうのか、別々に入ってもらうのか。

基本的にはまず本人の意思を確認します。本人が親と別がいいというのであれば、別。一緒でもいい、一緒がいいなら一緒に診察させていただきます。ただ別々にした場合にはそれぞれの診察時間が短くなるので、親御さんの時間は短くして、なるべく本人の診察時間が長くなるようにしています。

また、診察室の中でお母さんから「子どもを外に出して、私一人でもいいですか?」とよく聞かれます。

つまり、本人の前では話しにくい、本人には聞かれたくないということだと理解しています。

これは難しいところですが、本人が知らないご家庭の事情、本人の知らないところで作戦を立てる必要があるなどの特別な場合を除いて(この判断は診察中に行います)、僕はお子さんの前で話していただくようにしています。

多くの場合、本人の状態が悪いという話をするわけです。でも本人を抜きに遠隔操作でよくなるほど、子どもの治療は甘いものではありません。さらに治療の中心はあくまで本人です。親や医者が中心に出ようとする治療は年齢が大きくなるほど困難になります。本人の前でこれくらい大きな問題として大人が真剣に話し合っているんだということを見せること、聞かせることは大切なことです。年齢が幼ければ、本人の深刻な状態の話を本人の前でするだけで、問題の行動が改善することもあります。さらに子どもが問題行動をした場合の親子間での約束の同意もその場で取れます。またその時に普段は弱みを見せないお母さんが泣きながら医師に本人の状態を訴える姿は子どもが親のことを慮るきっかけにもなるでしょう。

これも大切な治療手段の一つであると考えています。

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