2013年6月21日金曜日

病院やクリニック以外での仕事

みなさん、こんにちは。

先日、堺支援学校で講演とケースの相談の依頼をいただき、行ってきました。

僕の仕事のメインはもちろん、患者さんやご家族の診療です。しかしそれ以外に、子ども家庭センター(いわゆる児童相談所)、支援学校、子どもたちのいる施設で相談を受けるというものがあります。これは児童精神科医なら結構みなさんがされている仕事です。

支援学校とは体の不自由な子どもたちや知的障害の子どもたちが通う学校のことです。今回、僕が行かせていただいた堺支援学校は大きな公園や古墳が近くにあり、緑が多く環境が抜群の学校でした。

支援学校の子どもたちの中には粗暴行為、自傷行為を主訴に医療機関に来られる子どもたちがいます。その子供たちにどうすれば、その行動が減るのかというのを学校の先生方から情報をいただき、一緒に考えるわけです。これは僕にとってもすごく勉強になります。スポーツ選手でいう、トレーニングのようなものだと考えています。日常臨床ではなかなかじっくりと時間をかけて患者さんの情報を得ることは困難です。しかしここでは時間をゆっくりかけて学校での生の声を聴きながら治療法を考えられるからです。

施設や学校でケースの相談を受けていて、いつも思うことは現場の先生方の涙ぐましいくらいの努力が子どもたちの日常生活を支えているということです。だからある日パッとその場に行った僕があれこれ意見を出して、指示したり提案したりすることが内心はばかられることがあります。「普段見てもいないのに、僕はこの子の何がわかっているのかな」と思ってしまいます。これは子どもといつも一緒にいるお母さんも同じです。子どもたちの様子を一番つぶさに見ているのはお母さんや学校の先生たちです。当たり前ですが、机の上や診察室の中よりも現場がもっとも大切だということですね。

それでも学校や家庭の現場にいる方々は真剣に悩まれて、病院やクリニックに来られるわけです。それに対して微力ながら、診察室の中で一生懸命考えて、少しでも貢献することが僕たちの責務だと考えています。

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