2013年6月19日水曜日

治療の糸口はその人の中にある

みなさん、こんばんは。

今日は大阪はすごい大雨です。台風が前線を押しているのか、台風が来ているというのは間違いないようですね。

今日は僕が患者さんの話を聞きながら、治療の糸口を探すときにどんなことを考えているのかを書きたいと思います。もちろん、これは僕個人の意見ですので、精神科医全般に当てはまるとは言えませんが。。。^^

最近読んだ本でソウル大学のキムナンド教授が書かれた「つらいから青春だ」という本がありました。キム教授の授業は韓国最高峰のソウル大学の授業の中でもっとも人気があり、授業を取るのがもっとも難しい授業だそうです。先日、NHKでソウル白熱授業という番組でも放映されていましたね。

キム教授は学生たちから就職や将来の相談をよく受けるそうです。その時に教授はいつも相談をまずは最後まで聞いてから、「本人が教授に一番聞きたいこと」をこちらが見つけ出してあげて、それに対して答えてあげるというものです。相談を受けた僕が下した判断から結論に導くのではなく、彼らの話の中から答えを導き出す。つまり彼らはさまざまな理由で取り出せなかっただけで、彼らはすでに自分の中に答えをもっている。

これは精神科の治療と同じだなと思いました。診察室の中で何かの相談を受けて、僕たちはすぐに答えを持っていることもありますが、そうでないことも多いのが現実です。そのときに僕はその患者さんの本当に困っている問題点は何か、その患者さんのニーズは何かを見つけ出すことに集中するようにしています。これは傍から見ると、ただ単に話を聞いて、患者さんに尋ねてばかりしている医者に見えるかもしれません。しかし最終的には患者さん自身の中に治療の糸口があり、それを僕が引き出してあげることができれば、患者さんがよくなることが多々あります。つまり、患者さん自身は自分の問題が何なのか、自分自身ではなかなか把握できていないことがあり、それを一緒に探してあげると治療の糸口になるというわけです。僕もまったく同じです。人に言われたり、指摘されてはじめて気づくことって多いですよね。

これが患者さんのお話をお聞きするときの僕の基本的な姿勢、方針とでも言えるかなと思います。

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