2017年5月26日金曜日

生き方に正しい答えなんてない

僕は自分の治療について、師匠の先生方に相談し、指摘やアドバイスをもらっています。「こういう時はこうした方が良かったでしょうか?」、「何がまずかったのでしょうか?」ついつい僕は師匠が正しい答えを知ってるのだろうと聞きまくってしまいます。でも師匠は「これはこうだらか、こうしなさい」みたいな断定的なことは言われません。僕はその度に何ではっきりしたことを言ってくれないのかなと内心疑問を持ってきました。しかし師匠の指導を受けて数年が過ぎた今、何となく感じるものがあります。治療の方法に必ず正しい答えというのを決めてしまうと、自由な発想がなくなり、僕自身の成長の支障になる。これじゃないかと思うようになりました。師匠と僕は当然違う人間であり、感じるものも違う。それを無理に師匠の答えに自分が合わせていくと、成長が止まりオリジナルも育たない。物事を習うときの「守破離」とはよく言ったものだと改めて思います。最初は言われた通りのことを守り、次にはそれを破って見て、最後には自分なりのものを作っていく。これは僕の仕事である治療というもの以外にも当然通じる話でしょう。もしかしたら生き方もそうかもしれない。最初は誰かの言葉や本にある生き方など、何かを参考にすることは大事なことです。でもその内容が通じないことって生きてるとあると思うんです。それでも一つ考え方に無理に当てはめ続けようとすると、どこかに不自由さが出てくる。結局は自分自身の生き方みたいなものを見つけてはまた壊す。それを繰り返す。そんな自由で柔軟なほうが結局は楽なんじゃないか。そんな気がします。

2017年5月20日土曜日

障害名や病名を告げる時

障害名や病名を告げる。小児科医時代は知的障害、脳性麻痺、悪性腫瘍、特殊な難病、今は発達障害や精神病を告げることがあります。これらを告げることが好きな医者はいないのではないでしょうか。でも医者としてはこれは仕事ですから避けるわけにはいきません。

障害名や病名を告げる時はいつも緊張します。その患者さんやご家族はどんな捉え方をされるのか。正直なところそれまでの診察でどのように捉えそうかなというのは予測していますので、告げる時の口調や表現、説明の仕方はある程度頭で整理してからその日の診察に臨みます。しかし何度告げても緊張するものです。告げた後、気丈にそれを受け入れて、生きていこうとされる患者さんやご家族にはこちらの方が頭がさがることが多いのが医者としての本音です。医者は何か障害名や病名を告げると、その後の治療や経過を含めて全てを知っているかのように思われますが、決してそんなことはありません。診断の後にすることは患者さんやそのご家族と一緒に、その方々が満足できたり未来への希望を持てるように、その後の作戦を考えていくことになります。決して何かを教えるとかいう上の立場では決してなく、一緒に考える。これが医者ができることだと思っています。

2017年5月13日土曜日

誰かが見ててくれていたら

人は他の誰よりも、自分自身と接している時間が長い。
自分の日々の営みを一番見ているのは自分。
人はみんな孤独だから。



誰もが大舞台で拍手を受けられるわけではありません。ほとんどの人は自分の周囲にいる誰かが見てくれていたらいいなあ程度だと思います。自分がたった一人でしていることを、誰かが見ててくれていたら、誰かが自分の頑張りに気づいてくれたら、誰かがわかってくれたら。そんな人がいるかわからなくても、空の上から神様、あるいは死んだおじいちゃんが見てくれてるんじゃないかな。そんな小さな希望だけでも、人は生きていける。きっとそうなのでしょう。


2017年5月6日土曜日

充電できる場を探す



奈良県と三重県の県境に近い奈良県宇陀市にある竜鎮の滝に行ってきました。僕はいつも何か癒される場所がないのかなと探しています。その中で見つけた滝でした。水があまりにもきれいなことに加えて、何か魅かれるものを感じていました。本当に美しい水の流れる滝でした。ただただ水が流れるのを見て、何も考えずにぼーっとしてしばらくいました。自分がそんなものを欲する時はなるべくそれに合わせて動くようにしています。皆さんもご自身の充電できる場をお持ちだと思います。そんな場所は本当に大事にしたいですね。

2017年4月29日土曜日

反省ではなく復習する

治療がうまくいかない時、患者さんがよくならないまま来なくなってしまった時、正直かなり落ち込みます。そんな時、僕は自分のどこがまずかったのかを考えて反省してしまいます。それを何度も頭の中で繰り返して、しばらく引きずるので、僕の中では自傷行為のような行為です。自分の間違いを振り返って後悔する。いわゆる反省というものでしょうか。

でもこれは精神的には良いものとは言えませんし、度が過ぎてしまうと、明日への活力を削いでしまいます。そこで僕はいつも自分に言い聞かせます。

「反省はよくない、復習しろ」

なぜなら大事なのは自分をいじめるような後悔や反省ではなく、次回から同じミスをせずにうまくやることです。つまり何がまずかったのかだけを復習して、気持ちを切り替えて明日に向き合うことこそが大切なのです。自分で思いついたこの考えを自分に刷り込もうと努力しているところです(笑)。